掃き溜めにケツァール

「お題」によって僕らは生きています。

【お題箱】東京が嫌い【第1回】

1本目

 

 6/14(金) 17:35

お名前 : 匿名 

お題  :『東京が嫌い』

 

 

 

 

【筒井】

 

 

 

   僕は東京は好きです。東京っていいなあ。なんでもある。何もないところもある。全てが東京にある。東京に住むことが憧れでした。僕は千葉のクソ田舎(最寄駅まで徒歩50分)とかで育って、どんな仕事をするかを考えるより先に、東京で働くことを夢にしていたような気がする。大学も渋谷になり、今の職場も渋谷で、たしかに人が多くて、電車も混んでいて、車内でハイボールとか飲んでるクズもたくさんいる上に、質の低いキャッチが帰ってる最中に声をかけてきてイライラしたりするけど、やっぱり働くのも住むのも東京がいい。なぜ東京が嫌いなんだろう。東京に住んでいる人だとするならきっと、電車が混んでて人が生き急いでるからとか、忙しないところが嫌なのかな。でも自分が大好きなライブに行く時や、大好きな人に会う時、そんなことを考えるかな。きっと、忙しくて余裕が無いんだよ。そんな状況だったら、誰もいない無人島にいたって「誰も連絡がとれない。」って寂しくてイライラする。無人島も嫌いになる。田舎はアクセスが悪くてイライラする。気持ちの問題で、その土地は好きになったり、ムカついたりする。特に、東京は毎日変わって見える。そこも僕は好きです。そして、このお題を提出した人が東京に住んでいない人だとしたら、まずは住んでからじゃないと、東京は好きになれない。なんでもそうでしょ。知ることから、好きになるって言うじゃないか。また偉そうに語ってしまった。どうか嫌わずに、僕は独り言だとして、後の二人の意見に任せましょう。

 

 

 

【藤由】

 

 

 

 まず、僕は新潟県の田舎出身です。どれほどの田舎かと言えば、祭りには神輿ではなく象に乗り、日常的にヌーが群れで大移動しています。本気で探せばバッファローくらいなら見つかる。故に東京で出身を聞かれれば関東と答えますが、そもそも日本を横にぶった切り二分割した物を「関東」「関西」と呼ぶので、人間で言えば男か女かみたいなもの。東京と新潟では生田斗真アンガールズ田中、佐々木希森三中ほどの差があります。

 

 でも絶対に生田斗真が持っていないものをアンガールズ田中は持っているんですよ。東京が嫌いと一口に言うのは、少し勿体無い気がする。良い部分と悪い部分を見比べて、その上でどちらかを選べば良くないですか?

 

 もちろん僕は生田斗真の方が好きです。東京の方がビジュアル的にもエンターテイメント的にも楽しいので「若いうちは生田斗真に遊ばれるけど良い歳になったらアンガールズ田中と結婚する」みたいな広い価値観を持ってても良いのかな~と思います。東京来たら酒飲みましょ。

 

 

 

 

【伊藤伊達巻】

 

 

 

今も昔も東京に住んだことはありませんが、僕も東京が嫌いでした。

まぁ嫌いというよりその時は”変化”を嫌っていたんですよね。地元ではないので否応なしに一人暮らしになる訳ですし、もちろん環境が変わるってのもありますが、東京ってカオスな所じゃないですか?色々なことが溢れ過ぎていて、余計な外乱で自分を保てなくなる感じがして嫌でした。フォロー1000万人のタイムラインを無理やり眺めさせられている様な感覚。だけど、そのカオスさが逆に個への寛容さを生んでいるんだろうなと今は思います。先日、東京へ遊びに行った際に、セーラー服姿で真っ赤な紅をひいた中年男性がボンレスハム御御足剥き出しで電車に鎮座していたのですが、乗客皆ザワザワすること無く「まぁこんな人もいるよな東京だし…LGBTLGBT…」みたいな感じで電車に揺られていました。ホントに東京は懐の深い場所です。

逆に田舎は右翼的で、僕の地元も藤由君と同じヌーやバッファローの生息域である新潟県の田舎なんですが、少しでも変わったことをしようものなら「伊藤さん家の伊達巻くんってば3人でブログなんて事やってるんですって…インターネットにしか友達いないのかしらね…」などと、コシヒカリを作ることしか能の無いジジババどもの嘲笑の的になってしまいます。まぁその分ヌーの大群から必死で守り抜いて育てたコシヒカリはホントに美味しいのですが。

結局のところ物事は表裏一体なので、好きが隠れているから嫌いが生まれてくるものだと思います。ましてや、わざわざお題に挙げるほど東京のことを思っているんですから、あんた東京のこと本当は好きなんでしょ?